雄弁は銀、沈黙は金

哲学

雄弁は銀沈黙は金。

一度は聞いたことがある諺かと思います。

いろんな解釈がありますが、筆者の意見を書いてみようと思います。

雄弁と沈黙はどっちの方がいいの?

雄弁は銀沈黙は金という言葉は、Wikipediaによると9世紀頃のアラブ文化で言われていたそうです。

で、いろんな解釈がされているのは時代的に銀と金の価値がどっちが高かったのか不明だからです。

現代社会だと、金>銀ですね。

ですので、今の価値観で言うと沈黙>雄弁となります。

 

しかし、昔のことなのでもしかすると銀>金だったかもしれません。

そうなってくると、雄弁>沈黙となります。

 

筆者の結論としては、沈黙>雄弁なのかなと考えています。

理由について書いていきます。

なぜ沈黙が大事なのか?

雄弁も銀なので、もちろん大切なんですが、その雄弁よりも沈黙の方が価値が高いという理由はなんでなのでしょうか?

人間1人1人が、特別であり大切な存在だからだと思います。

雄弁はどちらかというと、自分の意見に賛同する人を集めたり、自分の意見になびかせる効果があります。

お金を稼ぐことが目的なのであれば、雄弁は武器になるのかなと思います。

しかし、1人1人が主役であり主人公とすると、やはり各個人が考えて自分なりの答えを持っています。

なので、その人にとって良いものは良いですし、悪いものは悪いことになります。

個人の感性になりますので、こちらがどれだけ良いと思っていても相手がそう感じてくれなければなりません。

雄弁だとどうしても押し付ける形になりますので、短期的に上手くいったとしても長期的には上手くいかなくなる可能性が高いです。

沈黙は、相手に考えてもらい、答えを待つことになります。

その人が出した答えなので、反発が生まれません。

こちらがああだこうだ言ってしまうと、どれだけ論理的に正しかろうと反発が生まれます。

 

なので、沈黙の方が雄弁よりも価値が高くなると思います。

しかし、最初から沈黙だけしていてもなにも始まりません。

 

入口としては、雄弁が望ましいですね。

対人関係で言うと、大きな声で挨拶しましょう。といった感じですかね。

雄弁も沈黙もどちらも大切なので、どちらも使いこなせるようにしたいですね。

 

こちら(自分)が沈黙している時に、相手は話す・考えることが出来ます。

この間を埋めるように、ずっと話す人がいますが聞き手は疲れてしまいますね。

 

この辺はバランスが大事なので難しいですが、やはり沈黙というのは価値が高いんだ!という認識は持っておくことは、対人関係において非常に役に立つと思います。

沈黙とはなにか?

雄弁も沈黙も大事で、どちらかというと沈黙の方が大事だよね!というところまで来ました。

ここで沈黙とはそもそもどういうことなのかについて考えてみたいと思います。

 

雄弁は、スティーブ・ジョブズさんのように人前でスピーチするようなイメージで分かりやすいですよね。

動きがあるので、なんとなく見た目でカッコいい雰囲気が出ており、なおかつ聞き手が感動していれば雄弁だと判断できます。

しかし、沈黙は動ではなく静の動きとなります。

ただ黙っているのは、ただ黙っているだけです。

沈黙が金とありますので、沈んでいるというのが重要なポイントになります。

 

なにが沈んでいるのか?という点なんですが、これは自分の思考(思い・考え・答え)が自分の中に有るということです。

なんとも思ってないし、なにも考えてない状態だとただ黙っている(しかない)ことになります。

沈むためには、沈むものがそもそもないといけません。

それが、自分の思考ということです。

 

この自分の思考が持った上で、それを押し付けることなく相手の答え(意見)を黙って待つ(聞く)ことが、沈黙は金という言葉の意味なのかなと思います。

自分はこれだけ考えているんだ!という自論を語りたくてしょうがないですよね。

なので筆者はブログを書いているんですが、それを実社会でやってしまうと煙たがられます。

自分はとても良いことを言っている、相手の為を思って言ってあげているという感覚まであります。

 

筆者は最近自分の中で、言うか言うまいか迷ったときは言わないようにしようと思います。

もし言った方が良いと思ったら、すでに言っています。身体(口)が先に動いています。

 

なので頭の中で、言うか言うまいか迷ったときは言わない方が良いのではないかと思います。

これもまた沈黙は金ということなのかなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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