悩んだらお母さん、困ったらお父さん

哲学

X(Twitter)でちらっと見た役に立っている名言として、紹介されていた中で個人的に氣になるものがありました。

それが、『悩んだらお母さん、困ったらお父さん』という内容です。

なかなかシンプルで興味深いと感じましたので、どういう意味なのか考察してみたいと思います。

悩みとは?定義を考える

まずそもそも悩んでいるというのは、どういう状況なのかということです。

ここを定義していきたいと思います。

 

◇悩んでいる=比較的安全な場所(いつもの生活圏)にいるが、自分の現在地(思い)を知らない・分かっていない

と定義します。

次に困っているについて定義を考えます。

困っているとは?定義を考える

◇困っている=比較的危険な場所(いつもの生活圏とは違う場所)に行ったため、自分の目的地(考え)が分かっていない

と定義します。

悩んでいると困っているの違い

悩んでいると、困っているの定義について考えてみました。

「悩んだらお母さん」の本質を考える

悩んでいるは、安全な場所で自分が今どう思っているのか、またどう考えているのかを知らない状態ですので、まずなにを悩んでいるのかを相談者(自分)自身が正確に把握する必要があります。

悩んだらお母さんに相談するということは、つまり自分の話を丁寧に聞いてもらうこと(傾聴・共感)によって、自分の現在地を正確に把握することができます。

 

ダイエットを例にあげると、とある女性Aさんがダイエット(食事制限や運動)はしているが、体重が思ったよりも減らなくてなくて悩んでいるとします。

この場合に、Aさんの話をよくよく聞いてみると、(痩せることで)もっと可愛くなりたい、(痩せて可愛くなることで)好きな人から好かれたい、(痩せて綺麗になることで)多くの人から愛されたい、といった話が出てきます。

この場合、Aさんがダイエットをする目的というのは、痩せることではなく、愛されたい(不安・恐れ)という欲求であることが分かります。

 

つまりダイエットして、痩せるとか痩せないといった体型の変化はAさんの悩みの本質とは関係が無いということです。

Aさんの場合は、可愛くなることで自分の好きな人に、自分を好きになってもらって、さらに好きな人以外の多くの異性からもちやほやされたいといった欲求(悩み)を抱えているということです。

 

なので、Aさんに相談された場合に、こんなダイエット方法があるよ。というのは、余計なアドバイスになります。

悩んでいる人の対応には、とにかくよく話を聴くことが大切になるということです。

 

悩んだらお母さん、というのはアドバイス(正しさ)よりも、傾聴(楽しさ)が優先されるということになります。

※傾聴(楽しさ)と表現したのは、相談者Aさんが自分の本当の悩みは愛されたい(安心が欲しい)だったんだと、Aさん本人が氣付くことで前向きになり楽しい気分になれるためです。

「困ったらお父さん」の本質を考える

続いて困ったらお父さんの本質について考えていきます。

定義のところで、砂漠で困っている女の子の図を出しました。

 

困っている人というのは、目的地に辿り着けていないという人になります。

ダイエットで言うと、Bさんは1年後に10㎏痩せる計画を立てて実行して、既に半年が経過したのにも関わらず、まだ3㎏しか痩せていないため、このままでは1年後に10㎏痩せる(目的地)に辿り着けない。といった感じの相談を受けたとします。

Bさんは現在地から目的地に向けて、既に動き出しています。(砂漠に居る状態)

しかし、思うようにダイエットが進んでおらずペース的に間に合うかどうか怪しいと悩んでいるわけです。

 

ここまでは傾聴のスキルが大切で、Bさんの現在地を把握することを怠ってはいけません。

Bさんが困っているのは、道の途中までは来れた(3㎏痩せた)けれども、この先の道のり(あと7㎏痩せたい)が、分からずに不安になっているということです。

ですので、この不安を取り除いてあげるには、こういう方法があるよ。と適切なアドバイスが重要になります。

 

ここは人生経験やさまざまな知識、論理的思考力が要求されます。

やはり男性の方がどちらかというと、論理的思考は得意だと思います。

 

困ったらお父さんというのは、論理的思考力を兼ね備え、相談者の状況を第三者視点で正確に把握した後に、相談内容に応じたアドバイスを深い知識・見識から分かりやすく伝えること。となります。

目的地に辿り着くためにどうすればいいのか?

ですので、目的地に辿り着けそうにない(間に合いそうにない)場合は、厳しいことをはっきりと伝える必要が出てきます。

嫌われる覚悟も要りますし、自分自身が本当にアドバイスを言えるような立場(日常的な振る舞いが出来ているのか)なのかを再確認する必要があります。

まとめ

今回は悩んだらお母さん、困ったらお父さんというテーマで考察していきました。

子育てしているお母さんというのは、とても大変そうだなあと感じていましたが、お父さんもかなり高い質が求めらますね。

どちらにせよ、聴く力がとても重要になってくることが分かります。

ただ聞くだけではなく、聴くことが大切です。

 

奥が深いですね。

筆者もまだまだ勉強中です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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