近頃の若者は・・・!
といった言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。
筆者はあまり自分よりも年下の人と話す機会がありませんので、感じたことは少ないです。(アラサーです。)
日本の平均年齢は50歳くらいになっています。
長寿大国ですね。
フィリピンなどは、平均年齢が22~23歳くらいだそうで、とても活気があるそうです。
とはいえ、日本は日本でやっていかなければいけないので、他の国をうらやんでいてもしょうがないですね。
今回は、若者のメンタルは弱いのかについて考えてみたいと思います。
メンタルが弱いは本当か?
筆者は大学を卒業してから、新卒でとある会社に入社しました。
そこで2年半くらい勤めて転職しました。
業種でいうと、建設業になります。
なかなか職人気質の職場で、いかつい人が多かったですが、雰囲気的には割と合っていた気がします。
そこでの話になるのですが、会社での仕事は資料やデータのまとめ作業があるのですが、基本的には現場に入っての、作業がメインです。
で、もちろん新卒ですので工場(現場)に入るのは初めてになります。
休憩所や、仕事の機材を置いておくスペースを確保します。
そこから、機材を持って担当する場所に行き、作業するという流れになります。
ここで、筆者はなんと方向音痴なんですね。意外ですね!
そうすると、初めての現場で目的の場所に辿り着くのが非常に難しいです。
同じような景色がずっと続いている中で、同じような機械がたくさん並んでいます。
さらに、工場というのはラインがありますので、形が複雑になっているのです。
こうなると、方向音痴としては致命的になります。
そもそも現場に辿り着くことが出来ないんですね。
で、このことを踏まえていただき本題の若者はメンタルが弱いのかについて見ていきたいのです。
例えばですが、AさんとBさんの体力がそれぞれ100ずつあったとします。
Aさんは方向音痴ではありません。Bさんは方向音痴だったとします。
朝、工場に入り朝礼など仕事始めの段階での体力が100だっととします。
ここからなんですが、Aさんは現場にまっすぐに到着することが出来ます。
しかし、Bさんは作業現場にまっすぐ辿り着くことが出来ません。(方向音痴のため)
今日の分の作業は、
10(体力消費する内容)×5個=50体力消費する内容 だったとします。
そこから、片づけて会社に戻り、上司にアドバイスや指摘(説教)をもらう。(話を聞くのに、30体力消費とします。)
その後、帰宅、寝る。
といった一連の流れであった際に、AさんとBさんは同じ体力を消耗しているとすると、帰宅した際に残っている体力は20となります。
しかし、実際にはBさんは方向音痴のため、現場に辿り着くという負担がか掛かっています。
今回は、方向音痴による移動による体力消費2 × 5か所(5個の仕事場所)=10体力消費とします。
そうなってくると、帰宅した際のAさんの体力は20で、Bさんの体力は10となります。
一晩寝ると、体力が80回復するとします。
そうすると、次の人のAさんの体力は100で、Bさんの体力は90となります。
これを繰り返したとすると、Aさんはずっと体力を100で維持できるので、ずっと働くことが可能です。
しかし、Bさんは1日毎に10体力を消耗し回復が間に合っていません。
週に5日月曜日~金曜日まで働いたとすると、Aさんは土曜日には寝て起きて回復しているので、体力は100となります。
Bさんは、火曜日90、水曜日80、木曜日70、金曜日60、土曜日50となります。
日曜日も休みなんだから、ゆっくり休んだらいいのではないかという意見もあるかと思います。
しかし、Aさんの場合はそもそも起きた段階で土曜日を100体力からスタートするのと、Bさんのように土曜日を50体力からスタートするのとでは、だいぶ話が違ってくると思います。
このサイクルが繰り返されるとき、先に潰れてしまうのはBさんになるでしょう。
会社で上司の話を聞く(説教を喰らう)という段階では、等しく20の体力を消費しています。
これが、Aさんは上司の話を聞くのに10体力消費で、Bさんは20体力消費しているのであれば、Bさんはメンタルが弱いという認識を持たれても仕方がないのかなと思います。
AさんとBさんの差はなんなのかというと、今回の話では方向音痴であるか否かです。
しかし、このまま1年・2年と続けていった際にBさんが辞めてしまったとします。
こうなると、会社の上司の人はおそらくBさんはメンタルが弱い!という判断を下してしまっている可能性があります。
こうなると、上司から見て最近の若者はメンタルが弱いという受け取り方をしてしまっている可能性があります。
Aさんはたまたま体力が回復して循環出来たため、会社に残ることが出来ました。
Bさんはたまたま方向音痴だったため、回復速度が間に合わなかったのです。
今の世間の風潮として、Bさんが辞めたしまった際にあいつは方向音痴だったからこの仕事(会社)には向いてなかったよ!と判断できる人が何人いるでしょうか?
筆者がもし上司の立場だとしても、Bさんはメンタルが弱いという判断を下していたと思います。
このように、人には向き不向きがあります。
システムを改善することがあるとすれば、AさんとBさんは必ずセットで行動(少なくても場所を覚えるまでは)するようにすれば、Bさんの方向音痴はカバー出来たことになります。
会社の上司の人もご自身の仕事がありますので、どこまで人を見ているのかは不明です。
正直なところ、好き嫌いの好みも入ってきます。。。
ですので、なかなか一概には言えませんが、メンタルが弱いという見方は今回は間違っているということです。
1人1人、個性があり細かく見ていくというのは大変ですが、そこをおろそかにすると間違った判断を下してしまうかもしれないというお話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
またなにかもし気になる内容や、これはどうなんだろうといった疑問がありましたら、コメントお待ちしております。
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